吉乃友酒造
本来、日本酒とは、米と米麹、水だけで造る、いわゆる純米酒であった。ところが、戦後、米以外で造ったアルコールを加えるものが主流に。そんな酒造りに疑問を持った「吉乃友酒造」は、いち早く本来の日本酒へとシフトして行き、今では製造量のほとんどが純米酒。しかも、米や水は地元のものにこだわる。また、毎日の晩酌で気軽に飲める価格と味でありたいと、努力を惜しまない。ただ、いくら理想的なお酒を造っても、日本酒離れが進んでいる現状は否めない。代表の吉田満さんは、お洒落な角瓶の採用や、季節の食材に合うお酒をわかりやすくラベルで示してスーパーマーケットで展開するなど、柔軟な発想で対策を練る。「とにかく地元の人に、美味しく飲んでもらいたいです」。
●よしのとも 純米吟醸[720ml 1,890円]/穏かな吟醸ならではの香りが広がる逸品。白えびの刺身などとの相性がいい。
●よしのとも 純[720ml 1,050円]/後味がすっきりとしていて、フクラギやアオリイカの刺身といただきたい。
●よしのとも 山廃古酒[720ml 1,680円]/焼肉やステーキ、鶏のから揚げといった、肉料理とも調和する味わい。
●よしのとも 角瓶[300ml 578円~1,575円]/好みの「よしのとも」を入れ、オリジナルラベルで作ってもらうことも可能。
明治10年から酒造りを始めていて、現在の蔵元は、5代目となる。
吉乃友酒造
富山市婦中町下井沢3285-1
TEL.076-466-2308
http://www.toyama-smenet.or.jp/~jun/