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「昔ながら」を守り続ける先には 笑って楽しくお酒を飲む人の姿がある

三笑楽酒造

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冷たく澄んだ五箇山の空気に包まれた蔵で、真っ先に目に入ったのは、湯気が立ち上る大きな和釜。お湯を沸かし、その上にセイロのようなものを載せ、洗って適度に水を吸わせた米を蒸すのだ。和釜には、質の良い蒸し米を造る先人の知恵が詰まっている。以前はどこでも見られたが、今ではほとんど使われていないとか。「笑って楽しく飲んでほしい」との思いが込められた「三笑楽」。ブナの原生林が育んだ柔らかな湧き水と、城端地区産といった良質な米を使用したうえで、仕込みは、自然の菌を生かして発酵させる伝統的な山廃で行う。いくら手がかかっても、山菜や味の濃いものが多い地元の食とのバランスがとれるのは、しっかりとした味わいで、骨のあるお酒。そのためには、どの要素も欠かせないものだ。「もろみが出す音に耳を傾けて、今日は元気だな・・・とか、五感をフルに使いますね」とは、杜氏の山﨑英博さん。一部に機械は入っても、肝心な部分は、昔ながらに人の感覚が大切なのだ。

写真右から

●三笑楽 大吟醸[720ml 3,200円]/一緒に食べる料理の旨みを引き立ててくれる。丹後産[山田錦]を使用。
●三笑楽 純米酒[720ml 1,300円]/城端地区産の「五百万石」を使った、しっかりとした主張を感じるお酒。
●三笑楽 一般酒[720ml 887円]/日常の晩酌に飲まれることを意識したもの。濃い味の料理にも負けない力強い味わい。


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朝早くから火を入れ、和釜でお湯を沸かす。良い蒸し米造りには不可欠。

南砺市五箇山

三笑楽酒造
南砺市上梨678
TEL.0763-66-2010
http://www.sansyouraku.jp