「ととぼち」とは、小魚を丸ごとすりつぶした魚の団子のこと。氷見沖に水揚げされたばかりの新鮮な小魚が使われているため、魚の旨みを存分に楽しめるのが魅力。春にはイワシをはじめ、アジやサワラなどの魚がよく使われます。味わえば、身体の芯からポカポカ温まり、朝から力が湧いてきます。
「海藻で季節を感じる」といわれるほど、海藻は氷見の人々にとって馴染み深い食材。春の「ととぼち汁」には、氷見産の生ワカメが加えられます。この生ワカメは、春にだけとれるもので、通常のワカメとは香りが全く違います。しかも、加熱すると、茶色から一気に色鮮やかな緑へ変身。風味はもちろん、目で楽しめるのも嬉しいですね。
氷見市細越地区でのハトムギ栽培は、田植えと同じ、5月から種まきが始まります。秋の収穫に至るまで、常に生産者の頭を悩ませるのが、雑草。雑草が育たないよう、畦と畦の間を耕耘機で細かく耕す「中耕」を3回も行っているのが大きな特徴です。さらに、ハトムギだけが育つよう、根に土をかけて雑草の光合成を防ぐ「培土」を最後に1回行います。こうして手間をかけることで、農薬の使用を控えているのです。だから、安心、安全。ハトムギ茶には、生産者の愛情がたっぷり込められています。